建築図面の見方について
建築図面には、その目的や用途によって豊富な種類があります。
一般的によく見る平面図や立面図以外にも展開図や伏図といったより専門的な図面が存在します。
そんな建築図面ですが、専門性の高さから図面の見方を理解していなければ、図面を書くことも理解することも困難です。
そこで今回の記事では、建築図面の見方について詳しく解説していきます。
建築図面の見方
建築図面と一言にいっても、その種類は豊富にあります。それぞれに特徴があり、図面の見方も変わってきます。
そんな建築図面の見方で抑えておくべきポイントは以下のとおりです。
- 図面のサイズ、縮尺
- 図面記号
- 線の種類
上記が基本的な建築図面の見方のポイントとなってくるため、ぜひ参考にしてください。
図面のサイズ、縮尺
建築図面で使用する図面のサイズは、図面の種類によって異なります。
A1、A2、A3、A4といった用紙サイズに合わせて図面の作成を行っていきます。
さらに建築図面では、実際の寸法では表現できないものを縮小して図面に表す「縮尺」を用いて図面を書きます。
一般的に平面図であれば1/100や1/50といった縮尺を用いて図面を書きます。
このように図面を書く前の段階である、図面のサイズや縮尺について理解をしておくことが重要となってきます。
図面記号
建築図面の中では、さまざまな図面記号を用いて図面の情報をわかりやすく表現します。
主に平面図で使用される図面記号として、窓の番号表現するものとして「AW〇〇」内部建具の番号として「WD〇〇」といった記号があります。
その他にも、図面上での方位を表す「方位記号」や、構造躯体を表す「RC:鉄筋コンクリート」「SRC:鉄骨鉄筋コンクリート」「S:鉄骨」などアルファベットでさまざまなものを表します。
これらの記号を理解しておくことで、建築図面を正しく見ることが可能となってきます。
線の種類
建築図面における線の種類も図面を理解するうえで重要な要素のひとつです。
線の種類としては、「実線」「鎖線」「点線」などがありますが、それぞれ図面の中での使用用途は異なってきます。
実線は躯体などの見える部分や、寸法線などを書く際に使用するもので、一番使用頻度の多い線です。
鎖線は図面の基準線なとして用いられる線です。
点線は実際には見えない部分を表現するための線であり、図面の表現力を高めるために必要な線です。
上記のように線の種類を使い分けることによって、建築図面をわかりやすく表現することが可能です。
線種だけでなく、線の太さや色も使い分けることで、より精度の高い建築図面を作成することも可能です。