最適な家事動線で洗濯のストレスを軽減しよう!

子育て真最中の共働き世帯やご年配の方々など、どんなご家庭においても家事の負担は日々のストレスとなっていることが多いのではないでしょうか?特に洗濯については、帰宅後に行うと夜遅くなってしまうことや、花粉やPM2.5対策、防犯問題などで室内干しを選ぶ家庭も増えています。そこで、洗濯に関わる動線を快適に計画するポイントを、いくつかお伝えします。

洗濯の一連の作業

洗濯の一連の作業を見てみると、

  1. 洗う
  2. 洗濯機から出した洗濯物を干す場所へ運ぶ
  3. 乾かす
  4. 取り込む
  5. 洗濯物をたたむ(アイロンをかける)
  6. たたんだ洗濯物を所定の場所にしまう

と、多くの工程があります。お子さんがいる家庭では洗濯が一回では終わらないことも多く、年配の方々にとっては洗濯物を持って移動するのが負担になることもあります。

1階で洗濯をして2階のベランダに干すという動線のご家庭は多いと思いますが、洗濯にかかる移動距離を短くすることで負担を軽減できますので、ランドリールームを設けて移動距離を短くし、天候や時間に左右されず、思い立った時にすぐに洗濯できる環境を整えましょう。

ランドリールームとは

ランドリールームは、洗濯に関する家事を行う部屋のことで、洗濯機や乾燥機、物干し器具を設置し、タオルや家族の衣類などの収納スペースも設けます。洗濯物をたたんだりアイロンをかける作業台も必要で、広いスペースが必要になります。多くの作業を行う部屋になるので冷暖房についても考える必要があります。

ランドリールームは部屋干しを想定して設置しますが、やっぱり太陽の元で乾かしたいという場合は、ランドリールームを少し小さくして、サンルームなどに直結できる間取りにする方法もあります。

スムーズな間取りの工夫

独立したランドリールームを確保できない場合は、脱衣室を少し大きめに取り、洗濯機と物干し器具を設置する方法があります。脱衣室とファミリークローゼットがつながった空間にしたり隣接させることで、洗濯物をすぐに収納できるスムーズな間取りを作ることができます。

物干しスペースが十分に確保できない場合は、乾燥機を設置したり、あまり使わない和室や廊下などに物干し器具を取り付ける方法もあります。室内干しの乾きにくさを解消するために、サーキュレーターや除湿器などの電化製品を活用できるようコンセントも確保しましょう。

ランドリールームの配置

住宅の計画ではリビングやキッチンに重点を置きがちですが、ランドリールームや洗濯に関わるスペースの利便性は、住んでからの満足感を上げる大切な要素です。キッチンやお風呂から行き来がしやすい場所に配置することで、料理やお風呂の準備をしながら洗濯も行えますし、ファミリークローゼットを設けることで効率的に洗濯物を収納できます。

忙しい日々でも洗濯がストレスにならない動線を実現し、「この間取りにして本当によかった」と思えるプランを考えてみましょう。