作図業務を外注するメリット・デメリット

建設業界では、営業から設計、施工までを一手に担当する企業が多く存在します。しかし、着工前の作図段階では、長い期間と多くの労力がかかることがしばしばです。そのため、「作図業務を外注しようか」と考えたことがある方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、作図業務を外注する際のメリットとデメリットについてまとめてみました。

メリット1:業務効率化

外注により社内スタッフの業務負担が軽減され、本来重視すべき業務に集中しやすくなります。これにより、スタッフの時間的・精神的なゆとりが生まれ、業務のミスを減らすことができます
また、作図業務の期間を早めることで、完成までの全体の工期が短縮されることにもつながります。

メリット2:固定費の削減

作図業務を外注して業務効率をすることで、社内スタッフの人件費や教育費、CADソフトの導入費用などの固定費を削減することができます。

メリット3:品質の維持向上

専門の技術者が作業を行うため、高品質な図面を確保しやすくなります。図面表現の仕方など、社内とはまた違った方法が見つかることもあり、社内スタッフにとっても新たな知見を広める機会にもなります。

メリット4:対応物件の拡大

社内で対応できない規模、構造の物件の案件があっても、外注先の対応可能内容であれば、基本的なプランを社内で行い、作図は外注先へ任せることもできます。受注拡大になり、業績アップにつながります。

デメリット1:継続的な外注コスト

外注をすることで、当然コストが発生します。それが作図のたびにとなると継続的にかかるので、しっかりと事業計画を立てる必要があります。
外注費用については、建物用途、構造や規模により変わりますので、依頼先に見積もりをとる必要があります。

デメリット2:品質の管理をする必要がある

作図業務において、技術者の技量により仕上がりに差が生じることがあります。作図にミスや漏れがある場合は修正に時間と労力がかかりますので、依頼先をしっかりと精査することが大切です。最初の打ち合わせや見積もり段階で、こまめな連絡・コミュニケーションをはかり、信頼できる外注先か見極めることが重要です。