DRA-CADのバックアップ設定、見直してますか?


1. はじめに|DRA-CADユーザー必見!バックアップの重要性

建築設計や図面作成の現場で欠かせないDRA-CAD。しかし、日々の作業が忙しくなると、バックアップ設定は後回しになりがちです。
「保存していたつもりが、消えていた」「ファイルが壊れて開けない」といったトラブルは誰にでも起こり得ます。

トラブルが発生してからでは手遅れです。この記事では、DRA-CADのバックアップ設定を改めて見直し、安全・安心な運用方法を解説します。


2. DRA-CADのバックアップ機能とは?

DRA-CADには、設計データの損失を防ぐためのバックアップ機能自動保存機能が用意されています。

  • 自動保存:作業中のデータを一定間隔で保存してくれる機能。突然のPCクラッシュに備える仕組みです。
  • バックアップ:過去のバージョンを一定数保持し、ミスや誤操作があった場合でも巻き戻しが可能です。

DRA-CADのバージョンによって設定画面や保存先が微妙に異なるため、自分の使用しているバージョンの仕様を理解することも大切です。


3. 初期設定のままだと危険?バックアップ設定の落とし穴

意外と多いのが「初期設定のまま放置していた」というケース。

  • 保存先がローカルのみになっていないか?
  • 保存間隔が長すぎる、もしくはオフになっていないか
  • バックアップの世代数が1世代だけになっていないか?

このような初期設定のままでは、データの保護に不十分です。最適な設定に見直すことで、万一の際の安心感が大きく変わります。


4. DRA-CADでバックアップ設定を見直す手順(図解付き)

以下の3点を重点的に見直しましょう。

① 保存間隔の設定方法

  • 「オプション」→「環境設定」→「自動保存」タブを開きます。
  • 保存間隔は「5〜10分」程度が推奨です。

② 保存場所の変更手順

  • 「保存先」はCドライブ以外外付けストレージ、**クラウドフォルダ(OneDrive、Dropboxなど)**を指定しましょう。

③ バックアップファイルの確認方法

  • バックアップファイルは通常「.bak」や「.bk」などの拡張子で保存されています。
  • 保存先フォルダを定期的に確認して、不要なファイルは整理しましょう。

5. おすすめのバックアップ運用ルール

より安全な運用のためには、以下のルールを導入することをおすすめします。

● 外付けストレージとの連携

USBメモリや外付けHDDに自動バックアップを取ることで、PC本体の障害時にも対応可能です。

● クラウド保存の活用術

Google DriveやDropboxとDRA-CADフォルダを同期させることで、自動かつリアルタイムのバックアップが可能になります。

● チームで共有する際の注意点

ファイルを共有する場合は上書きのリスクに注意。共通フォルダ内の「最新版」管理ルールを明確にしておく必要があります。


6. 実際に起きたトラブル事例とバックアップで救われた話

ケース①:PCクラッシュで全データ消失

→ 週次で外部HDDに自動保存していたため、前週のデータを復旧できた

ケース②:後輩が図面を誤って保存上書き

→ バックアップファイルから2世代前の設計状態に復元できた

ケース③:ファイルが突然破損して開けない

→ Dropboxのバージョン管理から正常時のファイルを復元

こうしたトラブルは「他人事」ではありません。備えがあるかどうかで結果がまったく異なるのです。


7. まとめ|今日からできる!DRA-CADバックアップ再点検チェックリスト

✅ 保存間隔は5〜10分に設定しているか?
✅ 保存先はCドライブ以外に設定されているか?
✅ バックアップの世代数を3以上に設定しているか?
✅ 外部ストレージ・クラウドの併用は行っているか?
✅ チーム内の共有ルールを明確にしているか?

DRA-CADは図面を描くためのツールですが、バックアップ設定は“守る”ための必須機能です。
大切なデータを守るためにも、今このタイミングで設定を見直してみましょう。