建築士の新しい働き方。クラウドCADで残業時間を短縮

 建築士の働き方と聞くと、「働く時間が長い」ことや「残業が多い」ことをイメージする人が多いのではないでしょうか。
 

そこで今回は、

  • 建築士の働く時間が長い理由
  • クラウドCADで働く時間を短縮する方法 

などについて解説していきたいと思います。

建築士の働く時間は長い

日本政府による働き方改革の推進を受けて、多くの企業で働く時間の短縮が進められています。しかしながら、建築士の職業おいては、繁忙期に深夜まで残業したり、徹夜で仕事をしたりということもまだまだ見られているようです。ところで、なぜ建築士は働く時間が長くなるのでしょうか。もちろん、納期や抱えている案件数という要因もありますが、根本の所では、建築図面の作成環境も一つの原因となっているのです。

建築図面の作成にはCADと呼ばれるソフトが用いられますが、迅速な動作に高いマシンパワーが求められるため、高性能なパソコンが必要になります。そのため、建築図面を修正するためにオフィスの自席に行くという行動が発生します。例えば、繁忙期にお客様との打合せや施工の立会いのために出張し、その後にオフィスの自席に戻って建築図面を修正するという行動が挙げられます。
 このような環境の中で、働く時間を短縮していくことはなかなか難しいかと思います。

クラウドCADの活用で働く場所から自由に

最近では、コロナウィルス感染症の拡大に伴うリモートワークの拡大を受けて、クラウドCADというサービスも現れてきました。インターネットを使って様々なデバイスから操作可能となるため、次のようなメリットが期待できます。

働く場所にしばられない

クラウドCADではインターネット環境があれば、どんな場所からでも図面にアクセスできます。上記の行動例の中では、出張先からオフィスへの移動時間が無駄となっているため、この時間を図面修正に活用することで働く時間の短縮につながります。また、お客様との打合せ中にその場で図面を修正していくような行動も可能となるため、手戻りの発生を抑える効果も期待できます。

低スペックPCでも迅速な作業が可能

クラウドCADではCADを動かしているマシンがインターネット上にあるため、アクセスしている端末のスペックは問われません。そのため、スマートフォンや廉価タブレットからでも建築図面を操作できるようになります。例えば、施工現場でスマートフォンを取り出して建築図面を確認したり、図面を編集したりといったことも可能になるのです。

まとめ

クラウドCADを導入することで、働く場所や使用機材にしばられずに建築図面を作成することができるようになります。働く時間の長い建築士や建築設計士においても、無駄な移動時間などを図面作成に充てることで働く時間を短縮することができます。