建築の意匠設計はデザインだけじゃない。幅広い業務を効率的に進める方法をご紹介します。

「意匠設計ってどんな仕事をするの?」
「意匠設計をしているけど、仕事量が多すぎる!」

この記事を読まれているあなたはこんなふうに思われているかもしれません。
そこで、意匠設計の仕事内容や業務効率化の方法について解説いたしましたので、ぜひ参考にしてみてください。

意匠設計は建築物の根本を設計する

建築物を設計するときには大きく分けて、「意匠設計」、「構造設計」、「設備設計」の3つの段階に分けることができます。この中で、意匠設計は主に建物の外観や内観のデザインを決める段階です。クライアントのイメージを0から具体化していくため、建築物の根本を作っていく設計となります。デザイン性があれば良い訳ではなく、建築物としてしっかり建つ必要があるため、担当者には構造や設備設計の知識も求められます。

設計した内容が多くの人の目に触れるため、一般的に建築設計と聞くと、意匠設計を思い浮かべる人が多いようです。 一見、建築設計の花形とも言える意匠設計ですが、実際には非常に幅広い業務をコツコツとこなしていく必要があります。お施主様との打合せや図面作成だけでなく、構造設計担当者との打合せ、建築基準法などの法律や各種条例、行政基準の調査・確認なども行っています。設計が終わった後も工事中の現場で出た問題に対してフォローするなど、建物を建てる事業者の立場と言っても過言ではありません。

意匠設計の業務効率化のポイント

 デザインのアイデア出しや打合せ、現場フォローなどは意匠設計の仕事内容の中でも中核を担う業務です。一方で、図面作成や法律調査や条例の調査などの作業性の強い業務は効率化していくポイントとなります。

DXによる業務効率化なども流行ってはいますが、上記のような幅広い業務をこなしながら、さらに新しいツールの使い方を学んで行くのもなかなか難しいことかと思います。もちろんコスト面での課題もありますので、中長期的な取組みとして徐々に進めていく必要があります。

一方で、即効性のある業務効率化として業務の一部をアウトソーシング(外注)する方法もあります。特に図面作成などの作業性の強い業務を外部の企業に委託することで、意匠設計の担当者はアイデア出しや打合せ、現場フォロー等の中核業務に注力することができます。また、プロジェクトの度にアウトソーシング先を選定するのではなく、ある程度決まった外注先を常日頃から持っておくことも大切です。

まとめ

建築設計のうち、意匠設計の仕事内容と業務効率化のポイントをご紹介しました。意匠設計は幅広い業務を抱えるため、業務の種類に応じてアウトソーシングを活用し、中核となる業務に注力することも大切です。