住宅の収納率はいくつがベスト?快適な住まいを作るための収納計画

住宅の間取りを決める際に、収納をどう作るかは大切なポイントです。
「この間取り、本当に収納は足りてるのかな?」
「住宅の収納率は、どのくらいあれば満足するもの?」
「収納率はどうやって出すの?」

と、次から次に疑問が出てきて、計画している間取りに自信が持てなくなってしまうかもしれません。
そこで今回は、住宅の適正な収納率と、収納率の計算方法、使い勝手の良い収納について説明していきます。ぜひご一読ください。

住宅の収納率はなぜ必要なの?

収納率は、住宅の収納を計画するのに最適な目安です。
収納が少ないと、季節外の衣類が収納ケースが入りきらない、キャンプ用品が入らなくて困る、などどいったことが起こります。
かといって収納は多ければ多いほど良いわけでもありません。
限られた間取りの中で、収納を多く取ってしまうと、居住空間が狭くなってしまいます。
収納が大きすぎて、部屋が窮屈に感じるのはもったいないと感じる方も多いことでしょう。
そこで、収納率を目安にすると、適切な大きさの収納面積を出すことができます。

住宅の収納率のベストは?

住宅の収納率は、マンションで8%、戸建住宅は12%あれば、7割の方が満足すると言われます。
例えば100㎡の戸建住宅であった場合、収納の面積は12㎡です。
ではこの収納率はどのようにして計算されるのか、次の項から詳しく見ていきましょう。

住宅の収納率を計算する方法

収納率は以下の計算式で出すことができます。
(1階収納面積+2階収納面積)÷(1階床面積+2階床面積)×100
ここでいう収納とは、クローゼット、シューズクローゼット、押入れなど、床から天井まである収納のことを指します。

吊り戸棚やげた箱、カウンター収納などは、住宅会社によっては含めなかったり1/2をかけたりと計算方法に違いがあり、明確な決まりはありません。
分量の目安を収納率という数値で知っておくことで、誰が収納の計画をしても一定の広さを確保できます。

収納率だけじゃない?使い勝手の良い収納とは

収納率だけでなく、もう一つ収納を計画する上で大切なのは、使い勝手の良さです。
使い勝手の良い収納とは、必要な場所に適量をしまえる収納のこと。

例えば、1階に納戸が5.5帖あったとしても、洗面室に収納が一つもないと不便さを感じますよね。
入浴に必要なタオルの収納を洗面室に、靴やスポーツ用品をしまう収納を玄関に、といったように、適切な場所に納得できる広さの収納を作ることが大切です。

まとめ

今回は、住宅の計画で目安になる収納率について解説しました。
収納率の目安は、マンションで8%、戸建住宅は12%あれば、満足する方が多いと言われます。
収納率を目安として、住みやすい間取りを作るには、適切な場所にふさわしい広さの収納を計画することがポイントです。
使い勝手の良い収納を計画して、快適な住まいづくりを目指しましょう。