実は魅力がたくさん!北側道路の家のメリット・デメリットをご紹介

道路が土地にどのように接しているかは、間取りに大きく関わります。
多くの方は、「南道路の土地は日当たりが良くて良い。北道路にはデメリットが多いのでは?」と、悪いイメージを持っているかもしれません。

実際に、南道路の土地は売りに出される頻度も少なく、価格が下がりにくい傾向にあります。
しかし、日当たりだけを理由に北道路の土地を避けているなら、もったいないことをしているかもしれません。
今回は、意外と知られていない北道路の家のメリット・デメリットをご紹介していきます。

北道路の家のメリット・デメリットは?

早速、北道路の家のメリット・デメリットを紹介していきましょう。

【メリット】

  • 比較的土地が安い
  • 南側にLDKを広く作れる
  • プライベート感のある庭ができる
  • 斜線制限の影響を受けにくい

【デメリット】

  • 土地が狭いと1階に日が当たりにくい

一つずつ解説していきましょう。

比較的土地が安い

同じエリア内の土地であれば、南東角地や南側の区画は、値段が高い傾向にあります。
実際には法律上の規制や設置道路の幅など、さまざまな条件により土地の価格が決められるので、一概には言えませんが、南道路に比べて、北道路の土地が安いケースは多いでしょう。
北道路の土地は、購入価格を抑えられるのは、大きなメリットです。

南側にLDKを広く作れる

北道路の家は、南側にLDK(リビング・ダイニング・キッチン)を広く作れます。
よほど広い土地でない限り、設置している道路によって、玄関の位置がほぼ決まります。
南道路であれば南側に玄関を、北道路は北側に玄関を作ることが多いでしょう。
そのため北道路の土地では、リビングダイニングのためのスペースを玄関に取られることがありません。
最大限、南側をLDKに有効活用できます。

斜線制限の影響を受けにくい

敷地には、以下2つの斜線制限があります。
※隣地にある住宅の日当たりを確保するための北側斜線制限
※道路の日当たりを確保するための道路斜線制限
南道路の敷地は、北側からの斜線制限と南側の道路斜線制限がかかるため、南側も北側も高さの制限を受けます。そのため南側も北側も建物の高さを高くしづらいのです。
一方、北道路の敷地は、北側からの斜線制限と敷地の北側斜線制限が同じ方向からかかり、厳しい方が適応されます。
そのため北道路の家は、南側に高さのある建物が建てやすくなります。

プライベート感のある庭ができる

北道路の家は、南側が隣の住宅に囲まれているため、道路からの視線を気にする必要がありません。お庭のプライバシーが保たれて洗濯物が干しやすいという声も多くあります。
また、お子さんが小さいうちは道路に面していないため、庭の安全性も確保できるというメリットがあります。

敷地が狭いと1階に日が当たりにくい

敷地が狭い北道路の土地の場合、南側に建物を寄せて配置するので、庭が狭くなり日が当たりにくいケースがあります。
その場合は、吹き抜けリビングにする、2階リビングにする、などの解消法で日当たりを確保できます。

まとめ

今回は、北道路の土地のメリット・デメリットを解説しました。

北道路の家は、土地選びの際に避ける必要はなく、デメリットよりもメリットのほうが多いことが分かります。
間取りを工夫して、北道路の家で魅力的な住まいづくりを計画してみてはいかがでしょうか。