素材を生かしたウッドデッキのある住まい

庭や玄関付近などに設置されるウッドデッキは、実用的でありながら住まいをおしゃれに彩ってくれます。タイルや石張りには無い、自然素材ならではの温かみもあります。

リビングと一体化する様にウッドデッキを設置して、アウトドアリビングを楽しんだり、子供の遊び場として使ったり、それぞれの家庭に合わせた活用方法があります。

屋外で気ままに過ごせるスペースは解放感があり、お家時間が充実するでしょう。

ウッドデッキの素材には「天然木」と「樹脂木」があり、どちらの素材にもメリットとデメリットがあるので、その特性を良く知り選択する必要があります。設置場所やお手入れ方法、家族構成などを考慮して検討してみましょう。

天然木には高級感があり、自然素材ならではの温かみと質感を楽しめます。手触りや香りなど、人口木には無い特性で、魅力的なウッドデッキになるでしょう。直射日光にさらされても高温になる事なく夏場でも快適に使用できます。

天然木の場合、劣化などから木を守るために塗料を塗る必要がありますが、硬い素材のハードウッドなら耐久性があり、腐食などにも強いです。

耐久性は劣りますが、柔らかい素材のソフトウッドなら加工や塗装がしやすく、価格も安く抑えられます。設置場所や使用年数によっては検討してみても良いでしょう。

ただし、天然木はささくれが出やすいので、小さな子供やペットがいる家庭では注意が必要です。

木粉とプラスチック系の樹脂を混合して作り出された樹脂木は、木に近い質感がありながら、耐光性や耐久性に優れています。塗装や防腐処理をしなくても腐食することが無く、メンテナンスが簡単です。

水が染み込みにくいので、汚れを高圧洗浄などで落とすことができます。また、湿気に強いことでシロアリ被害の心配もなく手間がかかりません。

熱を吸収しやすいので夏場は注意が必要ですが、天然木と違いささくれが出ないので子供にも安心です。

人口木なのでカラーを選ぶ事もでき、家の外観や好みに合わせてコーディネートできます。

ウッドデッキを設置する場所の下は、コンクリートにしておく事をおすすめします。湿気が溜まりやすい場所なので、土のままだと虫が住み着いてしまう可能性があります。また、ゴミも溜まりやすいので、コンクリートにしておけば水で簡単に洗い流すことができます。

ウッドデッキの下は意外に広いので、雨に濡れても良い道具やおもちゃ箱などを収納するのも良いでしょう。その場合にも土よりコンクリートで加工されている方が使いやすいのです。

ウッドデッキは暮らしを豊かにしてくれる魅力的なスペースです。自然に調和する天然木を使用するのか、メンテナンス不要で維持しやすい樹脂木を使用するのか、それぞれの素材の特性を知り、何を優先するか良く検討してみましょう。

素材ごとの正しい活用方法を十分に理解して、ウッドデッキを暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。