アウトドアリビングのある暮らし

ウッドデッキやバルコニーなど、リビングの延長線上にある屋外スペースを、独立した空間ではなく、室内リビングの一部として考えるのがアウトドアリビングを取り入れた暮らしです。風や自然を感じられ、室内のリビングとは違った開放的な雰囲気を味わうことができます。

ウッドデッキを室内の床と同じ高さにして屋外との一体感を出したり、開口部を広くとる事でリビングの圧迫感も解消され広々とした寛ぎの空間が実現します。

屋外の空間をリビングの一部として使うためには、シームレスに室内からリビングを繋げる事がポイントです。床の材質やカラーを揃えたり、段差をなくしたりする事で室内とひとつながりの印象を与えます。リビングの床材に木を使っている場合、同じ木材や近いイメージの木材を使ってアウトドアリビングに採用すれば、室内との一体感が生まれます。人口木のウッドデッキなら腐食やささくれなど気にせず安心して使えます。

土間のようなイメージでタイルを使うのも良いでしょう。火気に強いのでバーベキューも心置きなく楽しめ、汚れたら水で流してお手入れができます。インテリアとしてもモダンな雰囲気やスタイリッシュな空間を演出できるので、室内リビングとの相性を考えてコーディネートしてみましょう。

お子様やペットの為に、思いっきり遊べる芝生のスペースを取り入れるのもおすすめです。芝生やガーデニングがあるだけで自然が身近に感じられます。ベランダやバルコニーなら人工芝を使ったスペースを取り入れるのも良いアイデアです。

アウトドアリビングのメリットは、室内リビングとは違った楽しみ方ができる事です。バーベキューはもちろん、朝食やティータイムを屋外のスペースで過ごすだけでも気分が変わります。夏にはプールやグランピング、気候の良い時には読書やお昼寝なども楽しめ、キャンプに来たような非日常的なアウトドアな雰囲気を感じられます。時にはカフェのオープンテラスを利用するように、テレワークの場所にしても良いでしょう。ストレスを軽減させ、リフレッシュできそうです。

アウトドアリビングでどのように過ごしたいかによって、屋外の空間をコーディネートしておくと良いでしょう。食事を楽しむ場合にはテーブルとチェアをセッティングし、読書やお昼寝を楽しむならリラックスチェアやハンモックを選んで寛げるスペースにしましょう。お子様を遊ばせるならプールやテントも良いでしょう。目の届く範囲で安全に外遊びができます。

急な雨や日差しを遮るオーニングやパラソル、シェードなどを設置するのも快適に過ごす為には欠かせません。リゾート感が増すのでインテリアとしても最適です。また、プライバシーを守るためにフェンスやパーテーションを使って外からの視線を遮る工夫をしたり、夜のひと時をアウトドアリビングで過ごすなら、照明を設置しておくのも良いでしょう。スポットライトを使えば、幻想的で奥行きのある空間を演出することもできます。

ウッドデッキやバルコニーを独立した空間ではなく、リビングの一部として活用できるアウトドアリビングには、ライフスタイルの幅を広げる様々な可能性があります。リビングでの何気ない日常も、屋外のスペースでは一味違った寛ぎの時間になるでしょう。コーディネートする家具を劣化に強い屋外用の物にしたり、バーベキューなどの食事の為にガーデンシンクや屋外用のコンセントを設置したり、様々な工夫をして過ごしやすい空間を作りましょう。

広い場所がなくても、マンションのベランダに人工芝やタイルを敷くだけでもアウトドアリビングは作れます。それぞれの住まいに合ったアウトドアリビングの楽しみ方を見つけてみましょう。