現場監督が現場監理に必要な物とは?身に着ける物と管理に必須アイテム

現場監督というのは、社長の代わりに現場を仕切り、安全かつ正確に建物を造らないといけません。そのためには、様々なアイテムを使い工事をスムーズに進めていくことが大事です。現場監督が工事現場に出る際に必要となる一般的なアイテムを、以下にご紹介します。

現場監督が身に着ける基本の装備

現場監督が現場で身につけなければいけない基本的な装備は、一般的に以下が挙げられます。

手袋

現場で管理や写真撮影等を行う際というのは、どうしても手が汚れてしまいます。そのため、軍手や皮手袋をはめて現場に出ることは必須です。

安全帯

墜落する可能性がある高さが2m以上の場所で施工を行う場合、足場などの作業床を設けなければいけません。
しかし、そのような足場などの作業床を設けるのが困難な場合は、防網を張って労働者に安全帯を使用させ墜落などの危険防止へとします。

安全帯は、以前はハーネス型安全帯と胴ベルト安全帯の2つの種類がありましたが、2019年の法の改正によりフルハーネス型を使う事が原則になりました。

ただし、フルハーネス型の安全帯を装着している作業員が墜落した場合に地面に達してしまう場合(高さ6.75m以下)は、胴ベルト型の安全帯に使用も可能となっています。

安全靴

現場では色んな材料があり、誤って重い材料が足元に倒れたり落ちてきたりする場合があります。その際にケガを防止するために、安全靴を履きます。

ヘルメット

ヘルメットは工事現場では必須のアイテムであり、現場から大事な自分の頭を守る他の必須アイテムです。ヘルメットには有効期限があるので、有効期限内の物を使うようにしましょう。

現場監督が現場監理をする上で必要となるアイテム

現場監督が現場にて必要なアイテムは、様々あります。主に必要となるアイテムを、以下にご紹介します。

工事黒板・工事写真撮影用ホワイトボード

官公庁発注工事や大型物件、近年は住宅建設の場合も工事黒板や工事写真撮影用のホワイトボードを用いて必要な写真を撮影する場合があります。使う物は建築用であり、且つ官公庁などお客様に指定された黒板の種類を使わなくてはいけません。

現場により使う工事黒板や工事写真撮影用ホワイトボードの内容が異なる場合があるので、工事着工前に発注者に問い合わせることが大事です。

チョーク・ホワイトマーカー・消すアイテム

工事黒板や工事写真撮影用ホワイトボードに記入際に、使う筆記用具です。また、チョークや工事写真撮影用ホワイトボードで記載した文字を消すための、黒板消しなどのアイテムも必要です。

工事黒板アプリ

近年の工事写真撮影の際は、専用のアプリにて最初に工事黒板を作成し、撮影の際に選択をして撮影をする業者もあります。様々な工事黒板アプリがあるので、自分が使いやすいものを選んで活用ができます。

カメラ

工事の着工前、工事中、完了などの状況を撮影するために、カメラが必要です。カメラは、工事専用のカメラであることが望ましいです。

その理由は、工事用のカメラは水やほこりに強いので、工事現場でも不具合や故障を起こしにくいからです。

野帳・鉛筆・赤などの色鉛筆

野帳とは、工事の際に計測した長さを記載したり、打ち合わせしたことを記載するための、建築用のメモ帳です。胸ポケットに入れておくことが、一般的です。また、野帳に記載するためには、鉛筆も必要です。

シャープペンシルを使う方もいますが、現場で床や壁に書き込む場合があるので、シャープペンシルではすぐに折れてしまい使い物になりません。更に、目立つよう印をつけたりするために、赤などの色鉛筆も胸ポケットに入れておくべきです。

電卓

寸法を計算する際や、生コン打設工事の際に最後残り何㎥搬入すべきかなどの計算をする際に、使います。胸ポケットに入れることができる大きさが、最適です。スマートフォンの電卓を使っている人もいます。

スケール

現場で長さや厚みなどの管理をする場合、スケールを使います。長さ5mの物を使うのが基本であり、ベルトに引っ掛けることができるものや、落下防止のベルトホルダーが付いている物もあります。

ロッド

厚みや長さなどを計測して写真に収めるために、大きさを明確にするために使うアイテムです。アルミ製のロッドやクロスロッド、ビニール製のロール式になっている長いロッドなどがあります。

製本をした設計図や施工図

製本をした設計図や施工図は、現場監理をする上で欠かせないアイテムです。現場監理をする場合はあちこち現場の中を歩くので、製本をしているものを持ち歩くと使いやすく管理しやすいです。

工事管理アプリ

近年の工事現場では、工事管理アプリを使って現場の管理をするための書類を確認するケースが増えています。
稼働管理や工程表の作成・共有、工事写真の管理、図面の管理、日報作成、チャットを使った会話など、現場監理を効率よく行うことができる便利なアプリです。工事管理アプリをiPadに入れている現場監督が多く、iPadを現場に持ち込んでいる現場監督も多くいます。