地鎮祭って何をするの?行う時期や準備を解説!

現代でも、住宅を建てる前には地鎮祭(じちんさい)を行うことが多いでしょう。
地鎮祭をやるって聞いたけど、地鎮祭って何?いつ、どのようにしてやるの?という疑問が湧いてくるかもしれません。
そこで今回は、地鎮祭の意味、行われる時期、準備や知っておきたいマナーについて解説していきます。

地鎮祭とは?

地鎮祭(じちんさい)は、その土地の守護神(氏神)を祀り、土地を利用させてもらうことの許しを得て、建築工事の安全を祈願するという意味合いを持つ儀式です。
建築工事が始まる前に行います。多くは神式で行いますが、仏式で行うこともあります。
古くからある儀式で、家に限らず建物の建築前には地鎮祭を行うことが多いでしょう。

また、住宅の棟上げが終わった際に執り行う、上棟式(上棟式)という儀式があります。
上棟式は、ここまで工事が無事に終わったことに感謝し、工事業者をねぎらう意味合いで行います。
地鎮祭も、上棟式も、必ずすべきものではありません。
現代では神主さんを呼ばず、神社にお参りをして御祈祷を受け、家族だけで簡易的に行うケースもあります。

地鎮祭はいつ行うもの?何をするの?

地鎮祭が行われる日にちは、冠婚葬祭の「六曜(ろくよう)」と違い、建築吉日と呼ばれる「十二直(じゅうにちょく)」の中から縁起の良い日をみて決めます。
地鎮祭は、建物を建てる土地に、青竹を四隅に立て祭壇を備えて行います。
出席するのは神職、施主、施工会社、設計者、工事関係者。
神主さんが祝詞を上げたあと、地鎮の儀を執り行います。
儀式にかかる時間は30~1時間程度です。
一般的には建築会社やハウスメーカーが主催するケースが多いでしょう。

地鎮祭に準備するもの

地鎮祭に向けて、必要になるのが初穂料(玉串料)です。
お供え物は施主が準備をする、建築会社がお供えもすべて準備する、などケースによってさまざまです。
地鎮祭のあとには、タオルなどの粗品を持って近所の方に施工会社が挨拶回りをすることが多いでしょう。
この挨拶回りは、建築工事で工事車両が出入りしたり、騒音などで迷惑をかけるために行います。

地鎮祭の費用相場

地鎮祭の一般的な相場は以下ですが、地域によって差があります。
・初穂料(玉串料)……3〜5万円
・お供え物……1万円
のし袋の水引には蝶結びを選び、水引の上部には毛筆で「初穂料」と書きます。
ハウスメーカーなどでは、あらかじめかかる費用として見積もりに含まれている場合もあります。

知っておきたい地鎮祭のマナー

地鎮祭には、服装の決まりは特にありません。フォーマルな服装から、普段着までさまざまです。神様への礼節の気持ちを持って、きちんとした格好で臨むと良いでしょう。

まとめ

地鎮祭は、必ずしもやらなければならない儀式ではありませんが、土地の神様を鎮めるだけでなく、工事の安全祈願の意味合いを持ち、ご近所への挨拶を行うこともあります。
建築後にその土地での生活が始まり、長く住んでいくことを考えると、地鎮祭は意味深い儀式だと感じられます。