コンセントの種類と配置について

前回は電気の引込と分電盤の位置についてご説明しましたが、今回はコンセントのお話をしたいと思います。

1:コンセントの種類

住宅に設置するコンセントは、主に下記の種類があります。

  • コンセント
  • 2口コンセント接地極付
  • 2口接地端子付コンセント
  • 2口接地極付コンセント防水
  • 200V接地極付コンセント
  • 接地極付コンセント
  • フロアーコンセント

また、コンセントは、それに接続する機器によって使い分けや専用回路にします。
主な使い分けや専用回路は、下記となります。

  • HIクッキングヒーター用:専用コンセントとして、200V30A・ 1口コンセント接地端子付
  • 冷蔵庫・食洗器用:専用コンセントとして、1口コンセント接地極付
  • エアコン(200V)用:専用コンセントとして、200V20A・1口コンセント・接地極付
  • エアコン(100V)用:専用コンセントとして、100V20A・1口コンセント・接地極付
  • 浴室乾燥暖房器(200V)用:200V20A・1口コンセント・接地極付
  • 蓄熱暖房器(200V)用:200V20A・1口コンセント・接地極付

詳細は、電気配線図や凡例等に表記がありますので、それを見ていただければ、わかりますが、不明な点などは、電気工事士の資格のある方に聞いていただくと丁寧に教えてもらえると思います。

2:コンセントの配置について

次にコンセントの配置ですが、一般的には下記のようにします。

キッチン

  • 冷蔵庫用:冷蔵庫の設置位置の近く、床面から1800mmの高さ。
  • 食洗器用:食洗器の設置位置の近く、システムキッチン内の側面。
  • HIクッキングヒーター用:HIクッキングヒーターの設置位置の近く、システムキッチン内の側面。
  • 電子レンジ用・炊飯器用・ポット用:キッチン棚側面等(高さはキッチン棚の仕様書を参考に決定)

リビング(または、リビングダイニング)

部屋の広さやTV・オーディオ等の位置を考慮し、3~4個を対角線上に設置します。また、フロアーコンセントは必要に応じ設置します。 

居間

   部屋の広さやTV・オーディオ等の位置を考慮し、3~4個を対角線上に設置します。また、フロアーコンセントは必要に応じ設置します。

各部屋(寝室・子供部屋など)

こちらも、部屋の広さやTV・オーディオ等の位置を考慮し、3~4個を対角線上に設置します。また、フロアーコンセントは必要に応じ設置します。

洗面・脱衣室・トイレ

  • 洗面台用に1つ、洗面台下扉内に設置します。
  • 洗濯機用に1つ、高さ=1200を設置します。
  • トイレ温水便座(オシュレット)用に1つ設置します。
  • トイレ洗面用に1つ設置します。 

外コンセント

  • 外部機器用(給湯器:エコキュート・灯油やガス湯沸かし器等)の電源または、制御電源用に設置します。専用回路とする場合もありますが、容量が少ない場合などは、他の機器との共用でもOKです。
  • 外部仕事電源用:建物の対角線上に1~2カ所、設置します。これは、外仕事の機器(草刈り器や照明など)の電源用です。
  • 電気自動車用電源:専用コンセントとして、200V30A・ 1口コンセント接地端子付を設置します。(必要に応じて)

ということで、上記がコンセントの種類と配置となります。
お客様(お施主様)提案の際は、上記を踏まえ、まずたたき台を作成し、最終的にはお客様(お施主様)とすりあわせをして決定していくようになります。